ドライアイ

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ドライアイは、涙の量が減少することなどにより、角膜や結膜などの目の表面が乾燥してしまう病気です。近年は、長時間にわたるVDT作業、エアコンによる室内の乾燥、コンタクトレンズの長時間装用、ストレスの増加などにより、涙の蒸発が亢進するタイプのドライアイが増加しています。スマートフォンやパソコンのモニターなどを長時間にわたって見続け、目の疲れ、目が重い、目が熱い、目の異物感、目の充血などの症状がみられたときは、ドライアイの可能性があります。軽度の段階ならば、点眼薬などで症状を改善できますが、重度の場合は、涙点プラグを使用したり、外科的に糸で縫合する涙点閉鎖術が必要になることもあります。

白内障

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白内障は、眼の入口付近にある水晶体が白く濁ってくる病気です。水晶体はカメラに例えるとレンズの役割を担っており、本来は光をよく透過させます。しかし加齢などで水晶体が白濁してくると、屈折率が変わったり、光が集約できずに散乱するようになるので、眩しさや視力低下などの症状が現れます。主な原因の中には、ステロイド薬などの副作用、外傷、紫外線、喫煙なども考えられますが、最も多いのは加齢性白内障です。加齢に伴って発症リスクが高まり、80歳を超えると大半の人が白内障の状態にあると言われます。

治療では、薬物療法や手術療法を行います。日常生活に支障が無いのであれば経過観察で対応しますが、白内障は徐々に進行していきますので、早い段階から点眼薬を使用するようにします。ただし、点眼薬だけでは白内障を完治させることは出来ないので、日常生活に不便を感じるようになったら手術療法が必要になります。

緑内障

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緑内障は、眼球内圧の上昇などによって視神経がダメージを受けてしまい、それによって視野が欠けるなどの障害が引き起こされる病気です。なかには急激に眼圧が上昇して眼痛や頭痛、吐き気を引き起こす急性緑内障発作もありますが、多くの場合はゆっくりと症状が進行します。視野欠損がゆっくりと広がるため、患者さま自身が気づいたときは病状がかなり悪化しているケースが少なくありません。視神経は一度ダメージを受けてしまうと回復させることは困難ですので、早めに発症に気づくことが大切です。

治療では、まず薬物療法によって眼圧を下げていきます。具体的には、房水の産生を抑制する点眼薬(炭酸脱水酵素阻害薬、β受容体遮断薬など)、房水の流出を促進させる点眼薬(プロスタグランジンなど)を使用します。こうした治療では眼圧コントロールが難しいという場合は、レーザー虹彩切開術、レーザー線維柱帯形成術、レーザー隅角形成術などの治療を行っていきます。

目の病気は、放置していると失明のリスクも高まります。できるだけ早い段階で治療を始めることが重要になりますので、目に違和感を覚えたときは、まず当院をご受診ください。