一般眼科
一般眼科では、目に生じた様々な病気を診療します。眼科疾患の中には、ほとんど自覚症状のないままに視力が大きく低下したり、視野が狭くなったりする病気があります。そのため、早期発見・早期治療が欠かせません。受診時期が早ければ早いほど、病状を早期に改善したり、進行を食い止めたりできる可能性が高まります。
眼科の「かかりつけ医」です
当院では、患者さんの症状を見極め、視力検査や眼圧検査、眼底検査、視野検査などを行って診断し、必要な治療を行います。眼の充血、かゆみ、はれ、めばちこ(ものもらい)、眼の乾き、異物感などでお悩みのときは、まず当院をご受診ください。この地域にお住まい・お勤めの皆様の眼科「かかりつけ医」として、きちんと治療していきます。なお、より専門的な治療が必要なときは、当院と連携している専門医療機関をご紹介いたします。
このような症状のときは当科をご受診ください
アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎は、アレルギー反応によって目のかゆみや痛み、異物感、まぶたのむくみ、目ヤニなどが起こる病気です。いくつかのタイプがありますが、花粉症によって引き起こされるケースが多いと言われています。このほか、屋内に棲みついたダニ、ハウスダストなどが原因となる「通年性アレルギー性結膜炎」、春から夏にかけて症状が悪化する「春季カタル」などもあります。目に違和感を覚えたときは、まずは眼科を受診し、正しい診断を受けましょう。
霰粒腫・麦粒腫(めばちこ、ものもらい)
霰粒腫・麦粒腫は、黄色ブドウ球菌などによる細菌感染が原因となったり、まつげの根元にあるマイボーム腺という部分に脂肪が溜まったりすることで起こる目の病気です。一般的には「めばちこ(ものもらい)」という呼び名で知られています。放置していても自然に治ることもありますが、細菌感染によって膿や炎症などをきたすと、激しい痛みに悩まされることもあります。治療に関していうと、通常は点眼薬や軟膏を使用することで改善しますが、重症の場合は霰粒腫などを手術で取り除くこともあります。
ドライアイ
こちらをご覧ください白内障
こちらをご覧ください緑内障
こちらをご覧ください黄斑疾患
黄斑の疾患には、加齢黄斑変性や黄斑円孔などがあります。このうち加齢黄斑変性は、網膜の中心部にある黄斑が変性する病気です。この部位は、物を見るにあたって非常に重要な役割を担っているため、加齢に伴って黄斑部の機能異常が起こると、最終的には失明原因となります。そのため、できるだけ早い段階で眼科を受診し、治療を受けるようにしてください。
具体的には、新生血管をレーザーで焼きつぶす「レーザー光凝固」、特殊な薬剤を使用してレーザー光線を照射する「光線力学的療法(PDT)」、血管内皮細胞増殖因子の働きを抑えるお薬を用いた「抗VEGF注射」などがあるので、患者さんともご相談のうえ、治療法を選択します。
飛蚊症
飛蚊症は、何らかの原因によって硝子体に濁りができてしまい、目の前を蚊が飛んでいるかのように見えてしまう症状です。蚊ではなく、ぼんやりした模様や糸くずなどがちらついて見えることもあります。生理的な要因で飛蚊症となった場合は、放置していても大きな問題は生じません。しかし、網膜裂孔や糖尿病網膜症の症状として現れているケースもあります。そのため、飛蚊症の症状がみられたときは、念のため眼科専門医による診察を受けるようにしてください。
小児近視・オルソケラトロジー
こちらをご覧くださいメガネ・コンタクト処方
コンタクトレンズ処方について
コンタクトレンズは高度管理医療機器なので、眼科医による処方が必要になります。同レンズは一部が角膜に接触するので、不適切なレンズを装用したり、使用方法を間違えたりすると、角膜に傷がつきます。また、瞳が酸素不足になれば、様々な目の病気にかかる可能性もあります。そのようなリスクを回避するため、コンタクトレンズを装用する前に、まずは眼科でしっかり診てもらうようにしてください。
コンタクトレンズ処方の流れ
- 問診
- 眼の状況に応じて最適なコンタクトレンズを選択するため、まずはコンタクトレンズ装着のメリットとデメリットなどをご説明し、基本的な事項をチェックします
- コンタクトレンズの選択
- ハードタイプ、ソフトタイプなど沢山の種類の中から、患者さんとご相談の上、最適と思われるコンタクトレンズを決めます
- 度数の決定
- 追加矯正視力検査などを行い、最も望ましいコンタクトレンズの度数を決定します
- コンタクトレンズ装用の練習・定期検査
- 実際に装用しながら、処方コンタクトレンズの特徴、装用の際の注意事項などをご説明いたします。さらに、定期的に検査を行い、眼の障害が起きないようにしていきます
メガネ処方について
視力の低下が顕著になった、あるいはメガネが合わないと感じたら、速やかに当院を受診してください。視力が下がるという症状は、様々な病気が原因ということも考えられます。そのため、まず眼科を受診し、視力が低下している原因を解明し、そのあとでメガネを購入するようにしましょう。
メガネ処方の流れ
- 問診
- 目の視診、眼圧検査などの一般検査を行います
- 視力検査
- 学校や職場での検査とは異なり、視角に基づく実際の数値を判定します
- 試し掛け
- メガネの度数に目安がついたら、実際に掛けてみて、微調整が必要か判断します
- 処方箋
- 診察・検査の結果に基づき、処方箋を作成します
- メガネの購入
- お好きなメガネ店に処方箋をお持ちになり、購入してください。
眼科検査機器の紹介
様々な目の疾患を予防するために、当院では豊富な検査機器を取り揃えております。
オートレフケラトメーター
近視や遠視、乱視の程度や角膜の屈折を測定します。
ノンコンタクトトノメーター
空気を噴射して、眼圧と角膜厚を測定します。(高眼圧症、緑内障)
角膜形状解析・眼軸長計測検査
- 角膜形状解析
角膜不正乱視・角膜形状異常眼の評価、オルソケラトロジーなどの適応や評価。 - 眼の長さ(奥行)を測定します
小児の近視進行の評価など
スペキュラーマイクロスコープ
角膜の内皮細胞密度の測定と形状を評価します。(角膜内皮疾患の診断、ぶどう膜炎などの眼内炎症やコンタクトレンズ歴の長い患者さんや長時間装用者の角膜の評価など)
アイモvifa
静的視野検査です。ドーム型の視野計とは異なり、片眼を隠さず(両眼解放)、明室で短時間で行います。また、前傾姿勢となるため、姿勢を保持しやすくなり、車椅子の方は、車椅子に乗ったまま検査が可能です。(緑内障の診断・進行評価、視神経炎など)
眼底カメラ付き光干渉断層計
黄斑や視神経乳頭の眼底の画像解析をします。(加齢黄斑変性症、黄斑前膜、黄斑円孔、糖尿病黄斑浮腫、緑内障など)
ゴールドマン視野計
動的視野検査です。静的視野検査より大きな視野の範囲を測定します。(緑内障や網膜色素変性症、脳腫瘍・脳梗塞などの頭蓋内疾患など)
視力検査(小児から測定できます。)
プリズムバー
眼位を測定する機器
中心フリッカー
視神経の機能を評価する機械
レンズメーター
眼鏡やコンタクトレンズの度数を測定する機械
ハンドスリットランプ
小児や車椅子の方のための細隙灯顕微鏡
ステレオフライテスト
主に小児の斜視や弱視の患者さんの立体視をみる検査